導入店様の声

Customer's voice

日世商品導入店のご紹介Introduction Case

北欧の風 道の駅とうべつ

映える「スウェーデンソフト」と
安心の「だて牛乳ソフト」がW看板商品に。

Interview

地域資源を生かしたご当地ソフト開発の狙いや効果を伺いました。
株式会社 tobe(トゥビィー)
マネジャー
鷲尾 亜希(わしお あき)さん
(わしお あき)

札幌から一番近い、とんがり屋根の道の駅

旅の休憩施設というより、今やひとつの観光スポットとして注目を集めている道の駅。そのほとんどが地域振興を主な目的に地元自治体が設置し、第3セクター方式で運営されています。今回訪問した「北欧の風 道の駅とうべつ」は、北海道石狩郡当別町に2017年9月にオープンした比較的新しい道の駅です。当別町は札幌市の北方に隣接しており、「北欧の風 道の駅とうべつ」は札幌都心部から一番近い道の駅でもあります。札幌から車で約40分。石狩川に架かる札幌大橋を渡ると、壮大な田園風景をバックに大きなとんがり屋根の駅舎が見えてきます。いやが上にも期待が高まります。

北欧の風 道の駅とうべつは、札幌から一番近い道の駅。北欧風の大きなとんがり屋根が旅行者を出迎えてくれる。
田園風景に調和する駅舎は当別町のシンボルでもある。

北欧スウェーデンを思わせる駅舎が旅気分を演出

駅名に「北欧の風」とあるように、ここでは北欧をプチ旅行しているような気分が味わえます。ネイビーブルーのとんがり屋根とベンガラ色の外壁が印象的な駅舎は、まさしく北欧の建築様式を模したもの。とんがり屋根の中に入るとそこはコテージを思わせる開放的な空間で、両サイドにはマルシェのようにいろいろなお店が並びます。 なぜ北欧かというと、当別町とスウェーデンは親交が深く、北海道では当別町=スウェーデンというイメージが定着しているからです。気候・風土・景観が似ていることから始まった関係は、北欧型建築が立ち並ぶ住宅地スウェーデンヒルズの実現につながり、スウェーデン王国レクサンド市との姉妹都市提携へと発展しました。町をあげての交流イベントも盛んで、道の駅でも春になると北欧フェアが開催され、賑わっているそうです。

駅舎内は木を基調とした作りで開放感ある吹き抜けの空間が広がる。

当別町の「ここだけ」「今だけ」の特産品が楽しめる

利用者は多岐にわたります。隣接する札幌市や江別市などから何度も訪れるリピーターもいれば、カップルやソロの旅行者も多く、道外ナンバーもたくさんやってきます。そんな人たちのお目当てはもちろん、この町ならではの食や特産品です。とれたての野菜や地元の畜産品を使ったイタリアンレストランをはじめ、当別町の食材を生かしたスープカレーや豚丼などのテイクアウトショップ、オリジナルのケーキや町内から厳選された洋菓子を集めたスイーツコーナー、地域ブランド「TOBEST」の食品や雑貨と姉妹都市の加工品や工芸品が並ぶ地域特産品コーナー、そしてその日に採れた野菜や季節のお花が並ぶ農産物直売所など、当別町の「ここだけ」「今だけ」がずらりと勢揃い。一度の訪問では時間が足りないくらいで、リピーターが多いのも頷けます。

レストランやテイクアウトのお店が並び、ここだけの味を楽しめる。
スイーツコーナーや地域特産品コーナーでは、
ここだけの特産品を多数販売。
売れ筋No.1は「混ぜるだけ黒豆ご飯のもと」。当別町産のお米でつくられる麹甘酒やカップ団子、姉妹都市宇和島市の柑橘ジュースも人気。

4周年を期にここでしか味わえないご当地ソフトを導入

そして、オープン4周年となる2021年9月。北欧の風 道の駅とうべつにご当地ソフトが生まれます。開設当初から施設運営や商品開発に携わってきた鷲尾さんがその狙いを語ります。
道の駅に求められるのはご当地感です。気候風土に恵まれ、南北に広い農地を抱える当別町は農産物が豊富に獲れ、どんな食材でもあるんです。しかしその反面、当別町といえばこれだという名産がなく、地域の資源をどう打ち出してご当地感のある商品にするか試行錯誤してきました。また、オープンから3年ほど経つと目新しさも薄れるため、新しい提案の必要性を感じていました。そこで思い立ったのがソフトクリームです。それまでもソフトクリームはありましたが、ここだけのものではありませんでした。当別町ゆかりのオリジナルソフトならご当地感をしっかり打ち出せますし、話題性もあってメディアにも取り上げていただけます。コロナ禍で周年イベントが開催できなかったため、新しい商品でお客様に楽しんで頂きたいという思いもありました」。

「たくさんの商品があるが、もっとご当地感のある新商品が必要だった」と話す鷲尾さん。

スウェーデン国旗の色にちなんだソフトクリームをつくろう

どのようなソフトクリームにするか。アイデアはスタッフの間から飛び出しました。「弊社は社長を除く全スタッフが女性で、思いついたことを気軽に言い合える雰囲気があります。北欧をテーマにした道の駅だからスウェーデン国旗の色にしようという提案が出ると、インパクトがあっていいねとみんなが賛同し、そこからは何を使ってどんな味にするか、わいわいと意見を出し合いました。」
国旗は青色と黄色です。最終的にまとまったのは、青色には当別産米のななつぼしでつくった麹甘酒を、黄色にはスウェーデン定番のハーブであるエルダーフラワーのシロップを原料にするというアイデア。いずれもスイーツコーナーで販売しているオリジナル商品からのチョイスです。

そこに日世が加わって具体的な試作が始まったのですが、どちらもソフトクリームにすると意外なほど美味しく、味や色の微調整で完成に至ったといいます。唯一の課題は甘酒の米粒感でしたが、ソフトクリーム用に米粒感のない甘酒を特別に製造してもらうことで解決できました。

仕上げに幸せを運ぶ馬のクッキーをトッピング。
スウェーデン国旗をイメージしたスウェーデンソフト。
青色と黄色のコントラストがインパクト大。

幸せを運ぶ馬のクッキーをトッピング
「甘酒Blue」と「エルダーYellow」も単独で販売

青色と黄色のコントラストだけでもインパクトがありますが、女性スタッフたちの思い入れは強く、もっと映える商品にしようとさらに工夫を凝らします。幸せを運ぶ馬と言われるスウェーデンの工芸品「ダーラヘスト」の形をしたクッキーを、当別産の小麦と焙煎した黒豆を練り込んでつくり、トッピングしました。これで可愛さも食感もスウェーデンテイストも倍増。発売前から広報や告知をしていたこともあって「スウェーデンソフト」は販売開始と同時に評判となり、食べた人たちがSNSに写真を次々にアップしてくれました。
また、単独の味の商品として青色と黄色のみのソフトクリームも販売しているのですが、それぞれ「甘酒Blue」「エルダーYellow」という名前にして存在感を高めています。このネーミングも女性スタッフのアイデアとのこと。選ぶ楽しみや次回訪問時の楽しみにつなげています。

当別産米ななつぼしでつくった麹甘酒をブレンドした甘酒Blue(写真左)。エルダーYellow(写真右)はマスカットのようなフルーティーな香りが特徴。

第2弾は兄弟都市の特産品を使った「だて牛乳ソフト」

そしてなんと、スウェーデンソフトが定着したところで、第2弾のオリジナルソフトの開発が始まり、2022年4月、「だて牛乳ソフト」がメニューに追加されました。なぜ2つめの商品が必要だったのでしょうか。鷲尾さんの答えは明快です。「親しみのある白いソフトクリームを召しあがりたいというお客様もやはり一定数いらっしゃるからです」。しかし、ご当地感がなくては道の駅らしくありません。そこではたと気付いたのが、スイーツコーナーで販売している「だて牛乳」です。だて牛乳は兄弟都市である伊達市の酪農販売会社「牧家(ぼっか)」がつくる牛乳で、放牧した健康な牛から搾った牛乳はひと味違うと評判です。当別町と伊達市は、明治初期に仙台藩伊達家一門の兄弟領主がそれぞれ開拓に入った経緯があって歴史兄弟都市盟約を結んでいる仲。北欧の風 道の駅とうべつのご当地ソフトにふさわしいストーリーを打ち出せます。

ご当地ソフト第2弾となるだて牛乳ソフト。
兄弟都市伊達市産の牛乳をブレンド。

三日月の兜をイメージしたクッキーをトッピング

日世には、牧場や地元の牛乳を使ったオリジナルの牛乳ソフトが手軽につくれる「ミルクソフトベースミックス」という商品があります。素材の牛乳が持つ魅力を引き出すミックスです。これにだて牛乳を合わせて試作してみると、牛乳本来の自然な甘さとさっぱりした後味が特徴のご当地ソフトができました。他の牛乳ソフトとしっかり差別化もできています。これには「伊達」をイメージした三日月の兜の形をしたクッキーをトッピング。当別産の小麦と焙煎した玄米を練り込んだクッキーで、スウェーデンソフトのクッキーとは味を変えています。コーンも、スウェーデンソフトはスティックタイプで香ばしい「クリスピーメープルコーン」を合わせていますが、だて牛乳ソフトにはあえてポピュラーな「No.1 フレアートップコーン」を合わせ、懐かしさも演出しています。

だて牛乳ソフトと相性のよいチョコソフトも販売。ミックスには日世のミュクレショコラを使用しており、だて牛乳ソフトとチョコソフトの両方が楽しめるソフトもある。メニューは合計6種類。

ご当地ソフトが道の駅を訪れる目的に

だて牛乳ソフトの販売を開始すると、ソフトクリーム全体の売上げは3割ほどアップ。ゴールデンウィーク期間中は1日に約1000本ものご注文を頂いたそうで、利用者のほぼ3人に1人がソフトクリームを食べてくれた計算になるそうです。「ソフトクリームを目的に訪れるお客様も多くて、スウェーデンソフトもだて牛乳ソフトも当駅の看板商品になりました。ご家族でいろんなソフトを選んで楽しそうに召しあがっていたり、ご年配のご夫婦が美味しいねといいながら召しあがっているのを見ると、ご当地ソフトにチャレンジして本当によかったと思います」と鷲尾さん。自信を持って提供できる商品ができたことでスタッフのモチベーションも向上したといいます。
日世に対する評価を伺うと「オリジナルソフトをつくってみて感じたのは、ソフトクリームって本当に自由なんだってこと。どんなアイデアも受け止めて理想を現実にしてくれる日世さんは心強い存在ですね」。さらに第3弾として、姉妹都市である愛媛県宇和島市の柑橘ジュースを使った季節限定ソフトを投入する計画が進んでいるとのことなので今後の展開がますます楽しみです。

スタッフ手描きのチョークアートの看板で
スウェーデンソフトをアピール。
店頭には2つの看板ソフトを模した
ディスプレイ(ソフトクリームスタンド)を設置。
スイーツコーナーを担当するスタッフ。どんなソフトクリームにするかアイデアを出し合った。

COMPANY DATA

北欧の風 道の駅とうべつ
〒061-3773 北海道石狩郡当別町当別太774番地11
TEL 0133-27-5260
URL. https://tobest.co.jp/michinoeki/

私がお店づくりをお手伝いしました

日世株式会社 営業部 沼崎 裕也
日世株式会社 営業部

市川 光雅

世代や性別を問わず多くの人々が安らぎや賑わいを求めて訪れる道の駅は、ソフトクリームとの相性がよい施設です。また、地元の資源を活用したソフトクリームは地域振興を図るうえでも最適です。「北欧の風 道の駅とうべつ」様には、ご当地色の強いソフトづくりをご提案していたところ、開設4周年を期に発売するオリジナルソフト開発のご依頼を頂きました。スウェーデンソフトのアイデアはすでにお持ちで、どのような特産品を用いるかも具体的でした。青いソフトに甘酒、黄色いソフトにエルダーフラワーと聞いて最初は戸惑いましたが、試作してみるとこれが驚くほど美味しく、日頃から地元と一体となって地元特産品開発を行っているだけに、目の付け所が鋭いと感心させられました。だて牛乳ソフトをつくる際も、兄弟都市である伊達産の牛乳にいち早く目をつけられ、特色ある牛乳ソフトがたちまちのうちにできました。これらは幅広い商品知識と地元愛があればこそなせる技。理想とするソフトクリームづくりに弊社のノウハウや技術が役立ったことがうれしく、チームとして同じ方向を向きながら一緒に商品開発ができたことによろこびを感じています。スタッフの方々はアイデア豊富でまだまだ多くの引き出しをお持ちです。今後も道の駅とうべつ様の魅力度を増す、第3弾、第4弾のご当地ソフトづくりをお手伝いできればと思います。

◎掲載内容は2022年7月取材時のものですので、現在の内容とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。