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試行錯誤しながら自分たちの手で
お客さまに喜んでいただける商品を開発しています。
"お茶の井ヶ田"の願い
「茶寮喜久水庵」は、井ヶ田製茶株式会社が展開するスイーツのお店。
"お茶の井ヶ田"といえば、関東以北、東北地域で知らない人はいないほど有名なお茶の老舗です。創業は大正9年。平成23年に創業91年を迎えました。
「自然の恵みと日本文化の香りを大切にして、楽しい団欒を創造したい」をモットーに、静岡の銘茶を提供しつづけ、信頼の輪を大きく広げてきました。
日本茶の素晴らしさを
"お茶の井ヶ田"が、より多くの人に日本茶の素晴らしさを知っていただき、ほっとした和みのひとときをお届けしたいという願いで展開するのが「喜久水庵」です。定評のある抹茶をはじめ、各種ドリンク、お菓子、オリジナルスイーツ、ソフトクリームなど、楽しいメニューが気軽に楽しめるお店です。
第1号店の南仙台本店をオープンしたのは平成8年。以来、お客さまからの強い支持を得て次々に店舗を開設し、現在では、関東・東北地域に50数店舗を展開しています。
抹茶ソフトの魅力でファン作り
喜久水庵仙台港店を訪問し、店長の柚木瑠美さんにお話を伺いました。
"お茶の井ヶ田"について、柚木さんは次のように語ります。
「"和"を大切にする会社です。商品作りも、会社作りも、すべてに"和"の精神が貫かれています。自由に商品開発が出来る風土があり、私たち働く者にとっても魅力的な職場です」
「喜久水庵」は、若い人たちから年配の方たちまで、多くの方に気軽にお茶を楽しんでいただくお店。「食べるお茶」をコンセプトに提供しているのが「抹茶ソフト」です。このソフトの魅力が、お店のファン作りに役立っています。ソフトクリームは、抹茶ソフトのほかにも、ほうじ茶ソフト、バニラソフト、ミックス（抹茶＆バニラ）があり、すべて200円というお求めやすい価格。定番のソフト以外に、春はイチゴ、夏はモモ、秋はモンブラン、冬はチョコレートといった「旬のソフト」も人気です。
お客さまは世界各地から
喜久水庵仙台港店は、平成20年9月「三井アウトレットパーク仙台港」の誕生と同時にオープンしました。アウトレットパーク前の50メートルの大観覧車からは仙台港が一望でき、地域の新しいランドマークになっています。
「松島に向かう観光ルートに位置するアウトレットとして注目され、地域の方々はもちろん、日本各地からの観光客の方々や、海外からのお客さまも多いのですよ。日本全国の人、世界の人たちに、お茶の井ヶ田を知っていただく絶好のポイントです」
最近では特に中国からの観光客が多いとのこと。
お店はアウトレットパーク2階のフードコートの一角に位置しています。多彩な飲食店が競い合うフロアです。「お客さまがお食事を楽しまれたあとに、デザートを楽しみたいと当店に寄っていただけます。恵まれた立地ですね」
抹茶パフェは人気の的
喜久水庵の一番のおすすめメニューは抹茶パフェ。少しほろ苦い手づくりの抹茶ゼリー、井ヶ田ならではの本格的な抹茶の風味、日世ならではのソフトクリームの美味しさ、さくさく感のシガー（デコレーションウェファー）などで、お店の看板商品となっています。ほうじ茶パフェも人気です。
お茶以外では、あんみつパフェ、ぜんざいパフェが人気メニュー。またマンゴーパフェとベリーベリーパフェなど洋風パフェもあり、若い女性や小さなお子さまたちに人気です。
「"和"に対しての"洋"の美味しさ・楽しさもご提供しているのです。いろんな年齢層の方々や、多彩なニーズにお応えしたいという願いから開発したメニューです」
パフェはいずれも500円のレギュラーサイズと350円のプチサイズがあります。
パフェ以外のメニューも充実
パフェ以外では、仙台の地域性を生かした「ずんだ餅」もあります。
また、お抹茶、深むし煎茶、抹茶ウィンナコーヒー、コーヒー、柚子ジュースなど、ドリンク類のメニューも充実しています。
「特にお抹茶はその都度本格的に立ててお出ししているので、お客さまはとっても喜んでくださいます」
抹茶生クリーム大福「喜久福」も、店頭販売とネット販売で人気の的です。抹茶、ほうじ茶、ずんだ、生クリームの4種があります。
「お茶屋さんから出しているデザートスイーツの美味しさを全国の方にお伝えしたいですね。抹茶の美味しさ、素晴らしさをぜひ味わってください」
スピーディかつ美しく
スタッフが最も気を配っているのはスピード感。「時間がかかっては楽しさも半減しますし、観光の場合はバスの時間もありますのでスピーディな対応を大切にしているのです。かつ、トッピングを綺麗にすること。これが肝心です」
「スピーディに、かつ美しく」を実現するためには「仕込みと準備」が大切だと柚木さんは強調します。「どんなオーダーにも素早く対応できるよう、つねに万全の準備を整えているんですよ」
まごころのこもったサービスを
また、お客さまに「美味しかったよ」と笑顔でいっていただけるよう、すべてのスタッフが、一人ひとりのお客さまを大事にし、まごころのこもったサービスを提供することを願って行動していると柚木さんはいいます。
「井ヶ田の90年の歩みをまとめたDVDを見たとき、歴史と伝統の重みをひしひしと感じました。今日の信頼はこうやって築かれたのかと感動しました。そうした誇りが、私たちの意欲と働きがい、喜びにつながっているのです」
メーカーNISSEIについて
メーカーNISSEIについて、柚木さんは次のようにいいます。「担当の方がとても熱心で、何か問題があったときにはすぐに飛んで来て素早く対応してくださいます。また定期的な講習会を開催して、技術的な面をはじめいろんなことを教えてくださいます。新商品の紹介や旬のソフトの提案、お店作りの提案などもしてくださり、とても役に立つ講習会です」
今後の抱負について柚木さんは楽しそうに語ります。
「自分たちで商品を開発できる会社なので、スタッフと一緒に試行錯誤しながら、特長のある新しい商品を作り出したいと願っています」
COMPANY DATA
茶寮喜久水庵 仙台港店
〒983-0013 宮城県仙台市宮城野区中野出花123
三井アウトレットパーク 仙台港2F
TEL.FAX.022-355-8022
URL. http://www.ocha-igeta.co.jp
田端 康史
「喜久水庵」さんは、関東・東北地域に50店舗以上を展開しておられ、「井ヶ田」といえば知らない人はいないほどのネームバリューがあります。中でも「仙台港店」さんは、話題の大規模アウトレットパークの中に位置しており、しかもフードコートの一角にあるため、いつも大勢のお客さまで賑わっています。
メーカーの担当者として、商品の見せ方や展示の仕方、POPのあり方など、気のつくことはアドバイスするようにしています。衛生管理に関する講習会や機械類のメンテナンスに関する講習会なども定期的に実施しています。その折には日世の新商品のご紹介も積極的に行っています。「喜久水庵」の皆さんは、講習会でもとても熱心に取り組んでくださいます。
抹茶ソフトが人気商品ですが、衛生面や機械のメンテナンスに細心の注意を払い、つねに新鮮で美味しいソフトを提供する努力をしておられます。それが人気の秘密でしょうね。
オープン以来着実にお客さまの輪を広げておられるのは、担当者としては本当に嬉しいですね。「喜久水庵」というブランドと「日世」というブランドを大切にして、これからも楽しいご提案をしていきたいと願っています。
◎掲載内容は2011年1月取材時のものですので、現在の内容とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。