島根県出雲市を走る国道9号線沿いに位置する道の駅湯の川。この地区だけでしか育たない出西生姜の名産地として知られている。「出西生姜は昭和30年頃まで盛んに栽培されていましたが、他県の安い生姜に押され、生産農家が激減。そこで私たちは復活させようと、この希少な高級生姜を使った商品の開発を始めたのです」と駅長の金築 豊さん。そのなかの一つが出西生姜ソフト(360円）だ。ぴりっと辛味があり、生姜特有のさわやかな香りが楽しめる。色はきれいな緑色で、生姜の色と異なることに首をかしげる人が多いとか。実はこのソフトには生姜の根に加えて、茎や葉も使用。抹茶を作るような独自の製法で、えぐみのない粉末にし、クリームに練り込んでいる。このように地元の人が愛情込めて作った生姜を余すことなくすべて使用した生姜ソフトは観光客に大好評。「10月の道の駅 湯の川の誕生祭には長い行列ができるほどなんですよ」。湯の川温泉に浸かった後は出西生姜ソフトで涼んでみてはいかがでしょうか。

平成10年にオープンした道の駅キララ多伎。この辺りはいちじくの産地として名高く、とくに多伎町産は糖度が高く、おいしいと大評判だ。オープン当初から人気を誇るいちじくソフト(300円)は、この多伎産いちじくを贅沢に使用したとっておき。いちじくのプチプチとした種がほどよくミックスされていて、風味が高く、さっぱりした味わい。ほのかなピンク色にも食欲がそそられる。「いちじくソフトを楽しみに、毎日、地元の方や観光客、そして一度味わったリピーターが来てくださり、1日に1000本以上売れることもよくあります」とスタッフの森山尚貴さん。とくに女性に人気が高く、その秘密はおいしさに加えて、美と健康な生活に役立つポリフェノールと水溶食物繊維が豊富で、ヘルシーだから。「目の前に広がるビーチを眺めながら楽しまれる方も多く、日本海に沈む夕日をながめながら味わうのがおすすめです。ぜひ一度お立ち寄りください」。