ソフトクリームの基礎知識(1)
ソフトクリームとアイスクリームの違い
「ソフトクリーム」と「アイスクリーム」。
普段何気なく使い分けている言葉ですが、その違いは何なのでしょうか?
つくられてから食べるまでの距離と時間が違います。
アイスクリームは販売店から離れた工場で製造され、やわらかいクリーム状のまま容器に詰め、‐30℃以下で急速冷凍されます。運搬や保管時の温度は-25〜-30℃、販売時には-18℃以下で売られています。お客様に選ばれ口に運ぶ瞬間まで、遠い距離と長い時間溶けないようにとても低い温度で管理されています。
一方、ソフトクリームは販売店の売り場でつくられています。液体状のソフトクリームミックスを、空気を含みながら冷やすことでつくられます。

お客様のご注文に合わせてその場ですぐにお手渡しするため、アイスクリームのように低い温度に凍結させる必要がありません。柔らかくて、一般に温度帯は-5〜-7℃と、アイスクリームより10℃ほど高めとされています。
販売店で製造されるソフトクリームは「出来たてのアイスクリーム」といえます。
ソフトクリームは4つの種類に分類される。
ソフトクリームもアイスクリームの仲間なので、アイスクリームと同じく4種類に分類されます。
アイスクリーム類は、乳等命令(及び乳製品の成分規格等に関する命令)で乳固形分と乳脂肪分の含有割合によって、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3種類に分類され、これ以外のものが「氷菓」に分類されます。
「乳固形分」は牛乳から水分を除いたもの、「乳脂肪分」は牛乳に含まれる脂肪分のことです。
区 分 | 種類別名称 | 乳固形分 | うち乳脂肪分 |
---|---|---|---|
アイスクリーム類 | アイスクリーム | 15.0%以上 | 8.0%以上 |
アイスミルク | 10.0%以上 | 3.0%以上 | |
ラクトアイス | 3.0%以上 | ─ | |
一般食品 | 氷 菓 | 上記以外 |
乳固形分、乳脂肪分が多いほどコクがでる?
●アイスクリーム
乳固形分と乳脂肪分が最も多く含まれているので、コクがあり栄養的にも優れています。
●アイスミルク
乳固形分と乳脂肪分はアイスクリームに比べて少なく、牛乳と同じくらいの栄養分を含んだものです。
●ラクトアイス
乳固形分はアイスミルクよりもさらに少なく、脂肪分は植物性脂肪が多く使われあっさりした味となります。
●氷菓
乳固形分3.0%未満のものはシャーベット状で、アイスクリーム類ではなく、氷菓として規定されており、アイスクリーム類とは別に扱われます。
※NISSEIのソフトクリームミックスの
分類についてはこちら
→商品のご紹介「ソフトクリームミックス」


ソフトクリームの栄養成分
乳固形分と乳脂肪分の含有割合によってソフトクリームのカロリーや栄養成分の数値は変わってきます。
ソフトクリームミックスの生乳エクセレント5(140cc/個)とローレルトップコーンの組み合わせではおよそ179kcalです。
生乳エクセレント5 (140cc/個) |
ローレルトップコーン | |
エネルギー(kcal) | 153 | 26 |
タンパク質(g) | 5.2 | 0.5 |
脂質(g) | 6.1 | 0.4 |
炭水化物(g) | 19.4 | 5.2 |
食塩相当量(g) | 0 | 0 |
※CREMIAのカロリーについては「プレミアム生クリームソフト CREMIA」の商品概要ページをご参照ください。