にっぽんの産地紀行2025・vol.2
岡山県産白桃
美しい白さはこだわりの証。
繊細なひと手間で実る、岡山の誇り。
美しい白さととろけるような食感で人気が高い岡山県産の白桃。
透き通るようなその白さには、岡山のこだわりがありました。
日本産桃のルーツ。
晴れの国、岡山県で生まれた白桃。
中国から伝承され、日本の桃づくり発祥の地として、明治時代初期から本格的な桃づくりが行われていた岡山県。「晴れの国」と称されるほど、年間の降水量が少なく、温暖で穏やかな瀬戸内海地方独特の気候のもと、先人たちの知恵と努力で、以来30品種以上の桃が岡山県から誕生しています。中でも多く作られているのが白桃。現在では、山梨県や福島県なども白桃の産地として有名ですが、そのルーツも岡山県で、1899年(明治32年)に岡山県瀬戸町で果樹園を営んでいた大久保重五郎氏によって開発されました。品種改良と栽培工夫の積み重ねで受け継がれてきた白桃は、岡山県が世界に誇るこだわりの果実なのです。

一つひとつにひと手間を。
美しい白さから輝き溢れる、
とろけるような食感と上品な甘さ。

岡山の白桃は、なんといっても透き通るような白さ。その秘密は袋かけにあります。
おいしい桃栽培の条件は、雨が少ない地域で、日光をたくさん浴びさせること。そのため果皮は日光により赤みを帯びて育つのが一般的ですが、岡山では枝ごとに実の数を整え、実がまだ小さく青いうちに1玉ずつ袋かけを行います。直射日光を当てない有袋栽培で穏やかに育てることで果皮の薄い、透き通るような白さに仕上がるのです。またその効果は、見た目の美しさだけではありません。袋に守られた繊細な果肉はとろけるような柔らかさで、果汁も豊富。濃厚な甘さと華やかな香りが調和した上品な風味に整います。そして県内各地域の選果場では、光センサーや食味による糖度チェック、目視による色や形のチェックが行われ、厳正に品質を管理。最後まで手間暇をかけて生産されているのです。
白桃の旬(出回り時期)
種類や県内の地域別に、6月から9月にかけてリレー出荷され、7月に最盛期を迎えます。

繊細な質感と風味を育んだ
産地の想いとこだわりを
ソフトクリームにも引き継ぎたい。
袋掛けで大切に育てられた繊細な果肉の質感と上品な風味をいかにして表現するか。
商品開発に至り、産地の想いとこだわりを引き継ぎ、妥協せずにソフトクリームに凝縮することを目指しました。繊細な果実をピューレ加工する際に工夫したのが、余計な熱を加えずに皮ごとまるごと裏ごしすること。こうすることで、自然な質感と風味を損なわずに、白桃本来の果実感を大切しながら、果汁感もしっかりと活きたソフトクリームに仕上がっています。

岡山県産
【白桃】
2025年5月~(予定)
岡山県産白桃22%配合
■余計な熱を加えず皮ごとまるごと裏ごししました。