にっぽんの産地紀行2025・vol.4
鹿児島県産紅はるか

南国の大地に根を張り蓄えた、
力強くもしっとり優しい黄金の甘み。

スイーツとして、近年ますます注目を集めるさつまいも「紅はるか」。
そのおいしさの裏には、鹿児島県の豊かな環境と生産者たちの丹念な作業がありました。

火山灰の大地で育つ、
さつまいも大国の最高傑作。

日本一のさつまいも生産量を誇る、鹿児島県。桜島の火山灰が降り積もった土壌は、水はけが良いことに加え、ミネラルが豊富で、さつまいも栽培に最適な環境です。江戸時代に始まったさつまいも栽培は、鹿児島の農業文化の中心であり、時代を経るごとに技術が磨かれてきました。紅はるかもまた、こうした歴史と生産者たちの情熱によって生み出された品種のひとつ。鹿児島県鹿屋市で試験栽培が行われ、2010年に品種登録されて以降、多くの人々を魅了しています。

鹿児島県大隅半島
鹿児島県大隅半島には、桜島の火山灰が降り積もった肥沃な大地が広がっている。

濃厚な甘さとしっとり食感
これまでを“はるか”に超えるおいしさ

収穫時の紅はるか

紅はるかは、さつまいもの中でも甘さが強く、しっとりねっとりとした食感が特徴です。その名の通り、従来のさつまいもを「はるか」に超える味わいとして、全国的に高い人気を誇ります。そのおいしさの秘密としてあげられるのが「キュアリング処理」。農家の方々が一苗一苗、丹精込めて育てた紅はるかは、収穫後すぐにこの工程が施されます。収穫時に傷ついたさつまいもを高温多湿の環境で貯蔵し、自然治癒させることで傷みにくくなり、熟成させることで甘みが一層引き出されるのです。また、焼き芋にすると糖度は60度以上に達し、さらに濃厚な甘さに仕上がります。

紅はるかの旬(収穫時期)

鹿児島県では10月〜11月初旬に収穫時期を迎えます。収穫後、約1か月貯蔵することで糖度が増すので、食べ頃は11月下旬から1月頃です。

紅はるかの旬(収穫時期)

素材本来の甘みを活かす焼き芋処理。
ほっこりと心が温まるソフトクリーム。

近年の焼き芋ブームや芋スイーツの人気を背景に、その濃厚な甘さとなめらかな食感がソフトクリームと抜群に相性が良いことにNISSEIは着目し、満を持してソフトクリームの開発がスタートしました。試行錯誤の末、素材が持つおいしさを最大限引き出す、「焼き芋にしてペースト状にする方法」を採用。濃厚な甘みを引き立たせ、紅はるかが持つ素材の良さを最大限に活かすレシピが完成しました。豊かな風味が口いっぱいに広がり、心がほっこりと温まる秋冬にぴったりな一品となっています。

焼き芋

鹿児島県産
【紅はるか】

2025年秋〜(予定)

鹿児島県産紅はるか5.5%配合
■熟成させた後、焼き芋にしてペーストにしました。

Share