焼津さかなセンターの静鉄レストラン「大漁」1号店と2号店。20数年前、 焼津さかなセンターのオープンと同時に開店した。支配人の漆畑英美さんに話を聞いた。「開店以来、 焼津ならではの特色をアピールしたいと願ってきました。全国から観光バスで来られるお客さまにも、地元のお客さまにも喜んでいただける商品構成を心がけています」。1号店はキティのキャラクターグッズがメイン。2号店はそれ以外の多彩なキャラクターグッズと静岡地区のお土産品を豊富に揃えている。「我々は夢を売っているという気持ちでお客さまに接するようにとスタッフには言っています」。人気のソフトクリームは両店ともにメニューが実に豊富だ。「多様なお客さまのニーズにできるだけお応えしようとメニュー開発に力を入れてきた結果ですね」。1号店の場合シングルは7種類あり、それらのミックス、ダブル、さらには三段重ねの「静岡ソフト」もある。客層は小さなお子さんから高齢者、若者、家族連れ、団体の観光客と多彩。「ソフトクリームを手から落とされる方もありますので、お渡しするときに気をつけていただくように一声おかけすること、万一落とされた場合には、すぐに新しいソフトを作って差し上げるようにしています」。きっぷがよく人情味あふれる“ 焼津気質”が味わえるお店だ。「季節ごとの企画にも力を入れています。いつも何か新しい発見がありますから、何度でもお越しください」

製茶問屋「川根物産株式会社」は昭和24年の創業以来、この地域で生産される川根茶の製茶・販売を手がけてきた。「大井川の清らかな水と山あいの美しい水に恵まれた公害とは無縁のクリーンな自然環境の中で育ったお茶、それが川根茶です。生産農家の方々の蓄積された伝統に支えられた、静岡県の中でも特にレベルの高いお茶ですよ」と専務の植田浩さんは強調する。ソフトクリームを手がけるようになったのは20年ほど前から。「せっかく千頭駅前の立地のよい場所に位置するのだから、一年を通じてお客さまに喜んでいただける商品を提供したいという思いからソフトに目をつけたんです。抹茶ソフトはどこにでもありますが、緑茶を使ったソフトというのはそれまでどこにもなかったのです。本物の川根茶を粉砕して、そのままミックスに練りこんだソフトは他にはないですよ」。新鮮なお茶の美味しさを生かすために、サーバーを改良するなど工夫をこらしている。「お陰さまで評判がいいですよ。自分たちでは宣伝は一切していないのですが、口コミやネットなどでよく知られるようになって、テレビや雑誌でも取り上げられます」。本業の川根茶も、その素晴らしさを全国の方々にお届けしたいと、最近ではネット販売にも力を入れている。「お茶の美味しさは実際に飲む方々が決められることです。私たちは心をこめてお届けするだけですね」